色鉛筆と用紙

比較した色鉛筆は、

カリスマカラーポリクロモスステッドラーカラト アクェレル水彩色鉛筆三菱色鉛筆uni №880Tombow CB-NQ 12C、の5種類です。

用紙は、DRAPAS スケッチブックFO-HOMOmarumanKMK KENT200コクヨケント紙です。
では違いを見ていきましょう。

※残念なことにカリスマカラーは2024年12月で販売終了となりましたカリスマカラーに近い新たな色鉛筆DesArtCOLOR(デザートカラー)が発売されるそうです。

DRAPAS スケッチブックに赤い色鉛筆で風船を描いて比べて見ます。各色鉛筆の特徴が出ているのが分かります。

DRAPAS:スケッチブックですが、画用紙に近い。用紙の凹凸はなく手触りはサラサラしています。色鉛筆で描いた感じは、とても塗りやすく発色が良いのが特徴。どの色鉛筆もスムーズに塗れる印象。用紙は薄めなので、力を入れて塗ると後が付きやすいので、力強く塗るのは不向きかもしれないです。色はイメージした色に近い感じで塗れます。ケント紙と画用紙の間のような用紙です。下敷きがあった方がきれいに塗れます。
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色鉛筆の特徴は+マークをタップ。

スケッチブックFO-HOMOに赤い色鉛筆で風船を描いて比べて見ます。各色鉛筆の特徴が出ているのが分かります。

FO-HOMO:絵を描く時に使いやすいスケッチブック。用紙の凹凸が少し目立つのが特徴。凹凸を活かして可愛い雰囲気の絵を描くのに最適です。
色鉛筆で描くと用紙の凹凸にひっかかりを感じてしまうので、きれいにまんべんなく塗りたい方には不向きかもしれないです。
紙質は丈夫で、強く塗っても下に跡が写りにくい。しかもカバーはハードタイプなのでリボン付き、描いた用紙がしっかり挟めてよれないのが嬉しいです。サイズが色々あるので描くテーマによって選べるの嬉しいですね。
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色鉛筆の特徴は+マークをタップ。

・uni№880の赤色と桃色で描いたチューリップです。はっきりした色味と淡い色味がきれいにでています。芯が硬い分細部まで塗れるので、淡い影なども表現できます。

次はMaruman Sketch Bookに赤い色鉛筆で風船を描いて比べて見ます。各色鉛筆の特徴が出ているのが分かります。

Maruman Sketch Book:お手頃価格で手に入りやすいスケッチブック。用紙の凹凸が少し目立つのが特徴。凹凸を活かした絵を描くのに最適です。
用紙の凹凸にひっかかりは気になりません。色味も思った色が出て描きやすいです。こちらも、凹凸があるけどしっかり塗ると全体をきれに塗る事ができます。
紙質は柔らかいため、強く塗ると下の用紙に跡が付くので、下敷きを入れて描くことをお勧めします。マルマンもサイズが豊富で、安価で手に入りやすいのが嬉しいです。

  • カリスマカラー色鉛筆 (真ん中の風船)
    芯が柔らかいので、用紙になじみやすいです。力はそこまで入れていません。
    凹凸がありますが、柔らかくて色が付きやすく、発色もよい感じです。油分が少なくさらさらと滑らかな塗り心地で思った色が出やすいです。
  • ポリクロモス色鉛筆 (左下の風船)
    芯は固くもなく柔らかくもないですが、とても塗りやすいです。
    用紙が柔らかいのでの凹凸があってもきれいに塗る事ができます。力加減を変えながら塗ると濃度の調整がしやすい。塗り心地は滑らかで色が付きやすく、発色がとても良いです。
  • ステッドラーカラト アクェレル水彩色鉛筆 (右上の風船)
    滑らかな芯でとても塗りやすく、力を入れなくても描きやすいです。色鉛筆だけだと凹凸でまだらになりますが、水彩で塗るときれいに色が付きます。発色も良く水で薄めても色味が変わりにくいです。用紙が薄い分水でしわが寄りやすいです。
  • 三菱色鉛筆uni №880 (右下の風船)
    硬い芯でしっかりと色が塗れるのと、色味がきれいにでます。用紙の凹凸が気にならないので、全体を均一に塗る事ができます。しかも発色もよく思った色がでるので、描く時にイメージしやすいです。多少力を入れて重ね塗りをすると、より色味がでます。
  • Tombow CB-NQ 12C  (左上の風船)
    FO-HOMOの用紙とは違い、色味がでやすいです。力を入れてもさほど色の変化がないので、均一に塗りたい時におすすめです。他の色鉛筆と同じ筆圧で描いても色味が淡く柔らかい印象がでます。全体的に塗り込みたくない時や、優しい色合いに仕上げたい時などにとても良い色鉛筆です。

Maruman Sketch Bookにuni№880で描いた絵です。塗り込むと凹凸も気にならなく、全体が均一に塗れています。
描く絵それぞれのに用紙の凹凸をどう生かすかで、絵の印象は変わってきます。

次はKMK KENT200に赤い色鉛筆で風船を描いて比べて見ます。各色鉛筆の特徴が出ているのが分かります。

KMK KENT200:プロも使用するケント紙。艶やかで発色もよく色鉛筆のなじみ方がスケッチブックとは違います。力の入れ具合で色鉛筆の発色が変わり、イメージした色が出やすいです。
同じ色を強く塗りすぎると、色鉛筆の跡ができるので、混色などで色を濃くすると、より深みのある色ができます。スケッチブックとは違い、用紙は1枚づつ外れやすいので、描く時にテープで固定したり、好みの大きさにカットして使用する事ができます。

  • カリスマカラー色鉛筆 (真ん中の風船)
    芯が柔らかいので、用紙になじみやすいです。力はそこまで入れていません。
    滑らかな塗り心地と、発色もよくイメージ通りの色味がでます。スケッチブックと違い凹凸がない分ほぼ均等に塗る事ができます。
  • ポリクロモス色鉛筆 (左下の風船)
    つるつるの用紙は芯の硬さがよく分かります。力加減を調整しながら描くと、一色でグラデーションを作ることもできます。発色が良く色は均一にむらなく塗れます。塗り心地は滑らかですが、何度か重ね塗りをして色味をだすと、イメージの色に近づきます。
  • ステッドラーカラト アクェレル水彩色鉛筆 (右上の風船)
    芯は柔らかいので、色が付くかと思ったのですが、それほどまで色は濃く出ないです。塗るだけで水彩画の様な風合いがでるので、水で溶かさなくてもいい感じに仕上がります。色を濃く出したい時は少し薄いので、何度か重ね塗りをする必要があります。
  • 三菱色鉛筆uni №880 (右下の風船)
    芯の硬さがよく分かります。つるつる用紙なのでスケッチブックより多少色が薄いですが、何度か重ねて塗ると色味がきれいにでます。大まかに塗るのではなく、細かく色鉛筆を動かすと描いた跡が残らず、均一に塗る事ができます。
  • Tombow CB-NQ 12C  (左上の風船)
    ケント紙に塗ると芯の硬さがよく分かります。どの用紙でも色味が淡い感じで、均一に塗る事ができます。力を入れてもさほど色の変化がないので、柔らかい印象の絵やソフトタッチの絵など描く時に適しています。

KMK KENT200にポリクロモスで描いたドーナツ。発色もよく質感をだしやすいです。重ね塗りしても色むらが出ないので、とても塗りやすい用紙です。

次はKOKUYOケント紙に赤い色鉛筆で風船を描いて比べて見ます。各色鉛筆の特徴が出ているのが分かります。

KOKUYOケント紙A4 262g/m2:通常より、かなりしっかりとした厚みのあるケント紙。描き心地も滑らかで、発色もよく色鉛筆のなじみ方がスケッチブックとは違います。混色がしやすく色鉛筆の重ね塗りに適した用紙です。こちらも、何度も重ね塗りをすると色鉛筆の跡ができるので、混色をしながら色味の調整をすると、とてもきれいに描けます。

100sheetから購入でき1枚1枚バラで入っていいるので、しわにならなく使いやすいです。ただ、梱包されている袋を捨ててしまうと、表面と裏面の違いが分かりにくいので、用紙は梱包された状態で使用するか、ご自身で分かりやすいように、専用ケースに入れて使用する事をお勧めします。

梱包の裏面に「この面が用紙の裏面です」と記載があるので、そのまま使用すると迷わずに済みます。

  • カリスマカラー色鉛筆 (真ん中の風船)
    芯は柔らかいですが、何回か往復すると色味がきれいにでます。同じ色でも重ねて塗ると色味が変化するのが用紙の特徴です。KMK用紙より表面がつるつると滑らかなので、色鉛筆の滑りがとてもいいです。初めは軽く描いて、後からしっかり描く方法に向いています。
  • ポリクロモス色鉛筆 (左下の風船)
    用紙に厚みがある分、しっかりした芯の硬さがよく分かります。何回か重ねて塗る事で、色味がでてきます。こちらも、力加減を調整しながら描くと、一色でグラデーションが表現でき、混色をするとより深みのある色味をだすことができます。重ね塗りをして描く絵に向いている用紙です。
  • ステッドラーカラト アクェレル水彩色鉛筆 (右上の風船)
    KMKより多少色味が強く出ます。つるつる用紙なので何度か塗ると色が出てきます。こちらも塗るだけで水彩画の様な風合いがでるので、水で溶かさなくてもいい感じに仕上がります。右側半分は水で薄めていますが、色鉛筆と風合いは変わりません。用紙が厚い分しわになりにくいです。
  • 三菱色鉛筆uni №880 (右下の風船)
    こちらも芯の硬さがよく分かります。KMKより色味がはっきりしているのと、色鉛筆の動きがスムーズでとても描きやすいです。スケッチブックより多少色が薄いですが、何度か重ねて塗ると色味がきれいにでます。色々なタッチを混ぜて細かく色鉛筆を動かすと描いた跡が残らず塗る事ができます。
  • Tombow CB-NQ 12C  (左上の風船)
    つるつるの用紙ほど芯の硬さがよく分かります。どの用紙でも色味が淡い感じで、均一に塗る事ができます。KOKUYOケントはムラなく塗れるのが特徴です。柔らかい印象の絵やソフトタッチの絵など描く時に適しています。

KOKUYOケント 262g/m2200にuni№880で描いたクッキーです。混色で色味が調整でき、質感を表現だしやすいです。重ね塗りしても色むらが出ないのと用紙がしっかりしているので力を入れて塗る事ができます。

色鉛筆と用紙の違いはいかがでしたか?

同じ色鉛筆でも用紙が違うと色味が変わる事がご理解いただけたかと思います。

モチーフを何にするか、仕上がりはどのような感じにするか、で

色鉛筆や用紙を変えて表現することができます。

色鉛筆をたくさん持っていても、用紙をたくさん持っていても、

それぞれ違った絵を表現できますので、楽しみが方がたくさんあると思います。

ぜひ、色々な用紙で絵を描いて、ご自身のお気に入りの色鉛筆と用紙を見つけてくださいね~

新しい用紙を見つけたら、またご紹介します。

こちらのページが色鉛筆アートを目指す方のご参考になりますと幸いです。